一時期、土曜の夜に「不思議どっとテレビ。これマジ!?」「USO!?ジャパン」という超常現象をテーマにした番組がハシゴで放送されていた時期があり、超常現象好きな私は録画して楽しく見ていたものです。
「不思議どっとテレビ。これマジ!?」で、実はアポロは月に行っていなかった!?というテーマが何度か取り上げられました。
説明を聞いていると、その説に信憑性があるようで、私も見事に乗せられて、
「これは行っていない!」
と黒沢明さん状態に。
しかし、この疑惑、アポロ着陸成功当時からよく言われていたブラックジョークを蒸し返したもので、イギリスの超常現象雑誌の読者などは
「今頃そんな古いジョークを蒸し返すな」
と怒るほどの陳腐なジョークだったようです。
この、アポロ陰謀説を思わせる映画がとっくに作成されていたんですね。
それに何より、アポロ月面着陸の翌年に日本の草川隆が『アポロは月へ行かなかった』を出しています。
1969年7月20日 アポロ11号が月面着陸。
1970年 日本で草川隆がSF小説として、『アポロは月へ行かなかった』を発表。
1977年 『カプリコン・1』公開
しかし、この世の中、何が真実で何が嘘か、何が真実で何が陰謀論か、本当に分かりません。
決め付けるのではなく、中立的で公正な観点から判断できるようになりたいものです。
それはともかく、この映画では多くの犠牲を払いながらも、真相は明らかになり陰謀は暴かれました。
そんなうまくいくかいな、の連続でしたが。
そもそも、疑問を持ったNASAの科学者と新聞記者のロバート・コールフィールド(エリオット・グールド)が友人だったという設定が出来過ぎています。
科学者はあっさり消されるのに、コールフィールドは自動車に細工されたり銃撃されたりFBIに不当逮捕されたりされながらも、その後は自由に行動しているのですから。
秘密基地の隠蔽も非常に甘く、セコムも入っていないようで、貴重な人質達に簡単に脱走されたりします。
暗殺部隊のヘリがポンコツ複葉機(運転席は後ろになるんですね)に手こずるのもあり得るのでしょうか。
まあ映画だからうまくいったけど、現実世界では隠蔽工作はもっとうまくやっていて、明らかにはならない陰謀も多いのでしょうね。
ところで、疑問に思った点があります。
チャールズ・ブルーベーカー大佐(ジェームズ・ブローリン)とその夫人のTV公開会話で、ブルーベーカーは「フラット・ロック」を「ヨセミテ」と言い間違えます。
フラット・ロックでは芝居をやっており、この技術があれば国民を騙せる、という示唆です。
ここにコールフィールドが食いついて真相の糸口となるという、ミステリー的見所となります。
しかし、火星着陸が芝居だとほのめかすのなら、言い間違えたりせずにストレートに「フラット・ロック」を強調するのが自然だと思うのですが。
私の考えでは、この言い間違えは、映画を面白くするための演出であって、人間心理の観点から見ると不自然だと思います。
この言い間違えについて、皆様はどう思われますか?
カプリコン・1 [DVD] ピーター・ハイアムズ |
[wikipedia:カプリコン・1]
なにさま映画評 (休止中)/週刊マスカッツ批評(更新中)
『カプリコン・1』 ピーター・ハイアムズ 1977
http://karasmoker.exblog.jp/13411127
ネタ・ヴァレー 【ネタバレ】映画「カプリコン・1」
http://puripuriouch.at.webry.info/201305/article_3.html
映画の窓ぎわ これでイイのか!? DVD! 第3回 『カプリコン・1』
http://eiganomadogiwa.web.fc2.com/dvdok3.htm
懐かしの映画館 近松座 カプリコン・1 1977・英
http://homepage2.nifty.com/e-tedukuri/CAPRICORN%20ONE.htm
カプリコン1~政府と宇宙飛行士の戦い!9つのあらすじ
http://movie-bitari.com/capricorn-s9/
みんなのシネマレビュー
http://www.jtnews.jp/cgi-bin/review.cgi?TITLE_NO=1190
ブクログ
http://booklog.jp/item/1/B0009J8K6S
http://booklog.jp/item/1/B00005HNLB
[wikipedia:アポロ計画陰謀論]
[wikipedia:不思議どっとテレビ。これマジ!?]
[wikipedia:USO!?ジャパン]
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テミスの無人都市 草川隆
http://sfclub.sakura.ne.jp/21csf09.htm
SF KidなWeblog
アポロ11号-月面着陸に隠された真実
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