巨人たちの星 (創元SF文庫)
人類の長い長い兄弟喧嘩は終わった。
宿敵ジェヴレニーズ達は不可解な偶然により、ルナリアン戦争の200年前の世界に戻ってしまいました。
そこから再びやり直すという、手塚治虫の『W3』や『火の鳥』のようなタイムパラドックスの展開になるという、驚きの結末です。
最初これを読んだ時は驚きました。
しかし後でよく考えてみると、何でテューリアン達は気付かなかったのでしょうか。
テューリアン達は惑星ミネルバを監視していたのです。
その監視のさなかに5隻のジェヴレニーズの戦艦が出現したら、気付かないのがおかしいのではないでしょうか。
例えテューリアンが気付かなくてもミネルバ人達が気付くはずです。ミネルバでは大騒ぎになるのではないでしょうか。
ちょうど、地球にガニメアンがやって来た時のように。
何で地球人とシャピアロン号との邂逅をテューリアン達が知らなかったのかというのと相似形の様相を呈しています。
この矛盾について、第4作で明らかになっているのでしょうか。
また、ジェヴレン人達はジェヴェックスに支配されているといったコンピューター支配の怖さも描かれていました。
しかしコンピューター任せということは、コンピューターがなければなにもできないということです。
過去の世界にタイムスリップしたジェヴレン人達は、果たして活躍できるのでしょうか。
その辺りも続編で描かれているのでしょうか。
ジェヴレニーズがカドリフレクサーを使ってテューリアン達を封じ込めようとしていたようです。
しかしそもそもカドリフレクサーはテューリアン達が開発したもの。
例え悪用されたとしても、すぐに破る方法を開発するのではないでしょうか。
以上、ストーリーに関する大きな疑問でした。
以後、ちょっとしたメモ。
リン・ガーランドがスヴェレンセンの邸宅を調査するエピソードはちょっとしたスパイ大作戦。
第1作や第2作にはないシーンです。
ただ、意外と簡単に終わったという印象です。
これがスパイ映画なら失敗して捕まるところです。
他の事件もあまりにもうまく進み過ぎている感じです。
普通の小説なら犠牲者も数人出るところですが、本作では主人公側の人間に死者は出ていません。
というか、敵側にも死者は出なかったわけですが。
まあ規模の割には死者の出ない宇宙戦争で良かった。
人類が占いや迷信を信じて来たのは人類を憎む宿敵の陰謀だった、という設定です。
著者ホーガンは科学の信奉者で、占いや迷信が嫌いなようです。
占いが好きで研究している私としては少々肩身が狭い描写です。
本作品には、どこかの惑星で発見された、寄生して宿主の細胞とそっくりになる微生物が登場します。
これはあれだ、『遊星からの物体X』ですね。
畑正憲『ゼロの怪物ヌル』でもあります。
ジェヴレンの首相・ブローフィリオはものすごい独裁者です。
手柄は自分のもの・失敗は全て部下の責任にしてしまうという。
でもブローフィリオの部下達はそれなりに有能そう。
特に科学者のエストードゥはワンテンポ遅れはしましたが地球人側の攻撃を理解しました。
彼らは再びやり直して再挑戦するのでしょう。
しかし、本三部作で登場した仮説やら科学理論のすごいこと。
ジュール・ヴェルヌの小説を追って科学が発展したということを聞いたことがあります。
ホーガン作品に描かれた科学技術も実現しないでしょうか。
[wikipedia:巨人たちの星]
[wikipedia:ジェイムズ・P・ホーガン]
●ブクログ https://booklog.jp/item/1/B00PGNZFFG
●読書メーター https://bookmeter.com/books/574828
●本が好き! https://www.honzuki.jp/book/31304/
【オーディオブックで読む読書!これは便利です。】
↓
新学説構築ミステリー!星を継ぐもの【耳読】
http://sanshirou.seesaa.net/article/469832322.html
生物進化のシミュレーション!ガニメデの優しい巨人【耳読】
https://sanshirou.seesaa.net/article/471556328.html
地球人類は監視されていた!?巨人たちの星【耳読】
https://sanshirou.seesaa.net/article/479713672.html
夜中に前へ
ハードSFの傑作『星を継ぐもの』がオーディオブックで配信開始!
https://www.tawashix.com/entry/hoshiwoTsugumono
ハードSF小説『ガニメデの優しい巨人』オーディオブック版感想
https://www.tawashix.com/entry/Ganymede
ハードSF小説『巨人たちの星』オーディオブック版感想
https://www.tawashix.com/entry/kyojin
はるの魂 丸目はるのSF論評
巨人たちの星
http://www.inawara.com/SF/H031.html
ボクノタメニ泣イテクレ
ジェイムズ・P・ホーガン『巨人たちの星』(創元SF文庫)
http://books.lylyco.com/2008/05/psf_2.html
ほんのたび。
『巨人たちの星』J・P・ホーガン【あらすじと感想】テューリアンとジェヴレン人の宇宙戦争
https://hon-tabi.com/blog-entry-293.html
Manuke Station : SF Review
巨人たちの星
https://manuke.seesaa.net/article/80620069.html
FGかふぇ
『巨人たちの星』の感想を好き勝手に語る【ジェイムズ・P・ホーガン】
https://www.furikake-gohan.com/entry/2019/01/06/195419
音楽と本
『巨人たちの星』J.P.ホーガン / 4 ジェベレン人登場と物語の完結
グロ画像のはてブロ
巨人たちの星
http://maybowjing.hatenadiary.jp/entry/20060616/1150420649
藍井 LightCone のブログ
星を継ぐもの、三部作、メモ 【ネタバレ有り】
http://nowsmartsoft.blog121.fc2.com/blog-entry-218.html
20世紀少年少女SFクラブ
ジュヴナイル推理シリーズ収録の本格SF!『物体Xの恐怖』
http://sfclub.sakura.ne.jp/sf31.html
SF KidなWeblog
『遊星からの物体X』と映画の鑑賞力
http://sfkid.seesaa.net/article/456757425.html
『遊星よりの物体X』を観て考える映画の進化と国際問題
http://sfkid.seesaa.net/article/457265251.html
ジョン・W・キャンベル・Jr『物体Xの恐怖』推理小説ベストセラーズ
http://sfkid.seesaa.net/article/461108402.html
遊星からの物体X ファーストコンタクト
https://sfkid.seesaa.net/article/461368307.html
畑正憲 ゼロの怪物ヌル
少年少女向けサイエンス・フィクションの名作!
http://sfclub.sakura.ne.jp/21csf05.htm
https://sfkid.seesaa.net/article/402352050.html
和製文系版ホーガン!??アホホの優しい軟体透明人間
https://diletanto.hateblo.jp/entry/2019/12/02/202306
★ミ ★ミ ★ミ ★ミ ★ミ ★ミ ★ミ
☆SFを考え、過去を考え、未来を考える
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☆健康生活のために!
快眠・早起き朝活・健康生活ブログ
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万年週末占い研究青年の覚え書き
宿敵ジェヴレニーズ達は不可解な偶然により、ルナリアン戦争の200年前の世界に戻ってしまいました。
そこから再びやり直すという、手塚治虫の『W3』や『火の鳥』のようなタイムパラドックスの展開になるという、驚きの結末です。
最初これを読んだ時は驚きました。
しかし後でよく考えてみると、何でテューリアン達は気付かなかったのでしょうか。
テューリアン達は惑星ミネルバを監視していたのです。
その監視のさなかに5隻のジェヴレニーズの戦艦が出現したら、気付かないのがおかしいのではないでしょうか。
例えテューリアンが気付かなくてもミネルバ人達が気付くはずです。ミネルバでは大騒ぎになるのではないでしょうか。
ちょうど、地球にガニメアンがやって来た時のように。
何で地球人とシャピアロン号との邂逅をテューリアン達が知らなかったのかというのと相似形の様相を呈しています。
この矛盾について、第4作で明らかになっているのでしょうか。
また、ジェヴレン人達はジェヴェックスに支配されているといったコンピューター支配の怖さも描かれていました。
しかしコンピューター任せということは、コンピューターがなければなにもできないということです。
過去の世界にタイムスリップしたジェヴレン人達は、果たして活躍できるのでしょうか。
その辺りも続編で描かれているのでしょうか。
ジェヴレニーズがカドリフレクサーを使ってテューリアン達を封じ込めようとしていたようです。
しかしそもそもカドリフレクサーはテューリアン達が開発したもの。
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以上、ストーリーに関する大きな疑問でした。
以後、ちょっとしたメモ。
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第1作や第2作にはないシーンです。
ただ、意外と簡単に終わったという印象です。
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というか、敵側にも死者は出なかったわけですが。
まあ規模の割には死者の出ない宇宙戦争で良かった。
人類が占いや迷信を信じて来たのは人類を憎む宿敵の陰謀だった、という設定です。
著者ホーガンは科学の信奉者で、占いや迷信が嫌いなようです。
占いが好きで研究している私としては少々肩身が狭い描写です。
本作品には、どこかの惑星で発見された、寄生して宿主の細胞とそっくりになる微生物が登場します。
これはあれだ、『遊星からの物体X』ですね。
畑正憲『ゼロの怪物ヌル』でもあります。
ジェヴレンの首相・ブローフィリオはものすごい独裁者です。
手柄は自分のもの・失敗は全て部下の責任にしてしまうという。
でもブローフィリオの部下達はそれなりに有能そう。
特に科学者のエストードゥはワンテンポ遅れはしましたが地球人側の攻撃を理解しました。
彼らは再びやり直して再挑戦するのでしょう。
しかし、本三部作で登場した仮説やら科学理論のすごいこと。
ジュール・ヴェルヌの小説を追って科学が発展したということを聞いたことがあります。
ホーガン作品に描かれた科学技術も実現しないでしょうか。
[wikipedia:巨人たちの星]
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生物進化のシミュレーション!ガニメデの優しい巨人【耳読】
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地球人類は監視されていた!?巨人たちの星【耳読】
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巨人たちの星
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『巨人たちの星』J・P・ホーガン【あらすじと感想】テューリアンとジェヴレン人の宇宙戦争
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巨人たちの星
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『巨人たちの星』J.P.ホーガン / 4 ジェベレン人登場と物語の完結
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遊星からの物体X ファーストコンタクト
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畑正憲 ゼロの怪物ヌル
少年少女向けサイエンス・フィクションの名作!
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和製文系版ホーガン!??アホホの優しい軟体透明人間
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コメント
コメント一覧 (1)
マグニフィセント・エイト 宇宙の開拓者
【夜明けの惑星】
https://sfklubo.net/genesis/
https://sfkid.seesaa.net/article/502554533.html
↑TB代わりのコメントです。
sfklubo
がしました