山中峯太郎が訳した『四つの署名』を読みました。
20世紀少年少女SFクラブ
盗人にも固い友情あり!変な顔でもチャンスあり!?
【怪盗の宝(四つの署名)】
https://sfklubo.net/the_sign_of_four/
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盗人にも固い友情あり!変な顔でもチャンスあり!?
【怪盗の宝(四つの署名)】
https://sfklubo.net/the_sign_of_four/
それに関連してちくま文庫の詳注版全集『四つの署名』(伊村元道訳)と読み比べてみました。
ショルトー少佐はアグラの宝物を秘密の屋根裏部屋に隠していたということですが、何でそこに天窓をつけたのでしょうか。秘密の部屋なら窓なんかつけない方が良かったのではないでしょうか。実際、その窓から賊がはいってきたのです。まあそうならないとお話にならないわけですが。
ショルトー兄弟で言えば、バーソロミュー兄はアグラの宝を見つけた時、よく弟に言ったものだと思います。父に似てケチなバーソロミューの性格から見ると、宝物を見つけても弟に言わずに独り占めしてもおかしくないと思います。で、弟に言ったばかりに弟がメアリにも分けないといけないと言い出して喧嘩になってしまうし。まあそうならないとお話にならないのですが。
ホームズとワトソンがトビーを使ってジョナサン・スモールを追跡して見失い、ベイカー街の部屋に戻ってから風呂に入ったという記述があります。ベイカー街の部屋に風呂があったのですね。どんな構造だったのでしょうか?それならついでに、トイレの構造も気になります。当時の下宿の風呂トイレ事情はどんなものだったのでしょうか。
本作品にはアンダマン諸島の凶暴な原住民・トンガが登場します。しかし実際のアンダマン諸島原住民についてのドイルの記述には間違いがあると注があります。
[wikipedia:アンダマン諸島]
インドの孤立先住民、島に上陸した米国人観光客を弓矢で射殺
https://www.afpbb.com/articles/-/3198663
詳注版全集は下半分のマニアックな注に特色があって、特に、シャーロッキアンが論文で発表したトンデモな珍説が読みどころです。
まず、ジョナサン・スモールが犯行を実行し逃亡を計画する過程でモリアーティ教授の力を借りたという説が紹介されています。ホームズが扱う全ての事件の影にモリアーティあり!という陰謀論のようなものですが、これはあり得そう。
驚くべき説として、クリストファー・モーリーの「この事件の発生数か月前にワトソンとメアリーは既に結婚していたんだよ!な……、なんだってえ~~~~~!」という珍説が紹介されています。
その外にも「事件当時ワトソンはアイリーン・アドラーと情事を楽しむ仲だったんだよ!な……、なんだってえ~~~~~!」という説も紹介されています。一体どこをどう読めばこんな説が成り立つのか気になるところです。
しかし意外とワトソン博士、モテますねえ。普通、自分のために調査してくれる探偵がいる場合、探偵の方に注意が向くはずで、その助手には目がいかないと思います。メアリーさんは主役より脇役の方を好きになるタイプなんでしょうか。
まあシャーロック・ホームズは恋愛には関心ないというキャラなのでそういう雰囲気を明らかに発散していたのかもしれません。
ワトソン博士のライバルとなりうる人物はサディアス・ショルトーさんでした。何と言っても父親同士が親友だし資産家です。メアリ嬢に対する親切さ・誠実さもワトソンに対して引けをとらないような気がします。だからワトソン博士はサディアス・ショルトー氏の容姿に対して辛辣な描写をしています。私はサディアス・ショルトーさんはいい人だから少しはチャンスはあったのだと思います。(これ、シャーロッキアン認定論文のテーマになるでしょうか?)
さあ、これでシャーロッキアンに一歩近づいたかな?
●ブクログ
https://booklog.jp/item/1/4480032754
https://booklog.jp/item/1/448900009X
●読書メーター
https://bookmeter.com/books/106735
https://bookmeter.com/books/590126
[wikipedia:四つの署名]
復刊ドットコム復刊リクエスト 詳注版 シャーロック・ホームズ全集
https://www.fukkan.com/fk/VoteDetail?no=63694
シャーロッキアンへの挑戦!過去ログ
https://sfklubo.blog.jp/archives/cat_300062.html
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ショルトー少佐はアグラの宝物を秘密の屋根裏部屋に隠していたということですが、何でそこに天窓をつけたのでしょうか。秘密の部屋なら窓なんかつけない方が良かったのではないでしょうか。実際、その窓から賊がはいってきたのです。まあそうならないとお話にならないわけですが。
ショルトー兄弟で言えば、バーソロミュー兄はアグラの宝を見つけた時、よく弟に言ったものだと思います。父に似てケチなバーソロミューの性格から見ると、宝物を見つけても弟に言わずに独り占めしてもおかしくないと思います。で、弟に言ったばかりに弟がメアリにも分けないといけないと言い出して喧嘩になってしまうし。まあそうならないとお話にならないのですが。
ホームズとワトソンがトビーを使ってジョナサン・スモールを追跡して見失い、ベイカー街の部屋に戻ってから風呂に入ったという記述があります。ベイカー街の部屋に風呂があったのですね。どんな構造だったのでしょうか?それならついでに、トイレの構造も気になります。当時の下宿の風呂トイレ事情はどんなものだったのでしょうか。
本作品にはアンダマン諸島の凶暴な原住民・トンガが登場します。しかし実際のアンダマン諸島原住民についてのドイルの記述には間違いがあると注があります。
[wikipedia:アンダマン諸島]
インドの孤立先住民、島に上陸した米国人観光客を弓矢で射殺
https://www.afpbb.com/articles/-/3198663
詳注版全集は下半分のマニアックな注に特色があって、特に、シャーロッキアンが論文で発表したトンデモな珍説が読みどころです。
まず、ジョナサン・スモールが犯行を実行し逃亡を計画する過程でモリアーティ教授の力を借りたという説が紹介されています。ホームズが扱う全ての事件の影にモリアーティあり!という陰謀論のようなものですが、これはあり得そう。
驚くべき説として、クリストファー・モーリーの「この事件の発生数か月前にワトソンとメアリーは既に結婚していたんだよ!な……、なんだってえ~~~~~!」という珍説が紹介されています。
その外にも「事件当時ワトソンはアイリーン・アドラーと情事を楽しむ仲だったんだよ!な……、なんだってえ~~~~~!」という説も紹介されています。一体どこをどう読めばこんな説が成り立つのか気になるところです。
しかし意外とワトソン博士、モテますねえ。普通、自分のために調査してくれる探偵がいる場合、探偵の方に注意が向くはずで、その助手には目がいかないと思います。メアリーさんは主役より脇役の方を好きになるタイプなんでしょうか。
まあシャーロック・ホームズは恋愛には関心ないというキャラなのでそういう雰囲気を明らかに発散していたのかもしれません。
ワトソン博士のライバルとなりうる人物はサディアス・ショルトーさんでした。何と言っても父親同士が親友だし資産家です。メアリ嬢に対する親切さ・誠実さもワトソンに対して引けをとらないような気がします。だからワトソン博士はサディアス・ショルトー氏の容姿に対して辛辣な描写をしています。私はサディアス・ショルトーさんはいい人だから少しはチャンスはあったのだと思います。(これ、シャーロッキアン認定論文のテーマになるでしょうか?)
さあ、これでシャーロッキアンに一歩近づいたかな?
●ブクログ
https://booklog.jp/item/1/4480032754
https://booklog.jp/item/1/448900009X
●読書メーター
https://bookmeter.com/books/106735
https://bookmeter.com/books/590126
[wikipedia:四つの署名]
復刊ドットコム復刊リクエスト 詳注版 シャーロック・ホームズ全集
https://www.fukkan.com/fk/VoteDetail?no=63694
シャーロッキアンへの挑戦!過去ログ
https://sfklubo.blog.jp/archives/cat_300062.html
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